夜のポテトチップスは
いかがなものか。

 春到来。春を告げる木「椿」をスタートとして、梅、桃、桜。食べる方も、山菜から始まり、葉物やお豆類などどんどん春の野菜が登場してきます。そんな中で、少し遅れて登場する「新じゃが」。新米、新タマネギと並んで待ち遠しい「新」のつく野菜の一つです。

 そこで今日は夜のお菓子としてポテトチップスについてつらつら考えてみたいと思います。
 夜。夜にポテチ?冗談じゃないわー。って思いますか。思いますよね?そりゃ思います、炭水化物と油だけでできてるお菓子なんですものね。
 実際のところポテチ一袋のカロリーは330kcal。だいたい、食べようと思っても実際のところ一袋はなかなか飽きてしまいます。半分食べたところで150キロカロリー程度。低カロリーをうたっているゼリーだって100キロカロリーぐらいあるのですから、ポテチは受ける印象よりカロリーは低いと私は思います。それからこれは内緒なんですが、しっかり噛んで食べると、セロトニンが出てストレス解消になるとかならないとか。ポテチ食べるといい夢見られるの・・・かな?

 ポテトチップスにはやっぱりビールでしょ。っていう気持ちもわかりますが、ポテチに牛乳ってどうでしょう?
 分かる!って思ってくださった方も多いと思いますがそういう方はきっと経験済みの方。未経験の方は一度「牛乳」試してみてください。暖かい牛乳と一緒だと「ポタージュ」みたいになるという噂もありますので、私も今度試してみたいと思っています。
 ポテトチップスはやっぱりシンプルなものの方がジャガイモの味を楽しめて好き。 味も形も。ギザギザのポテチ、だめ。季節限定でそそる味付けやびっくりするような味のものが出ているけれど、それもあくまで話題程度。「コンソメ」もジャンクフード要素を全面に押し出し、エンドレス的な味付けで絶対的な人気がありますが、やっぱりジャガイモのお菓子だからおすすめは「うす塩」。二大勢力であるカルビーとコイケヤですが、その薄さにその商品の差が出ています。
 カルビーは極薄。コイケヤはちょい薄。満足度はもちろんコイケヤに軍配が上がります。しかし、世の中カルビー優遇で、なかなかコイケヤのうす塩は見かけません。カルビーは薄い分、味が濃くなる傾向があるし、同じ重量ならかさは増えますので、気軽にポテチを食べる人には人気があるのはうなずけます。
 どうやらお店ではカルビーはうす塩、コイケヤはのり塩と棲み分けができているようですね。のり塩はまぁそれなりに美味しいけれど、口にのりがくっつくのが難点。コイケヤのうす塩をばりばり言わせながらほおばり、牛乳を飲むっていうのが、やっぱり寝る前の正式なポテチのスタイル。
 そんなこと言っている割に、最近なお気に入りはロイズの「ポテトチップチョコレート」です。ポテチなのに箱入りというこの贅沢感、ずっしりと手に伝わる重み、他の追随を許さないチョコの口どけ。その後に、決して主役を譲らないポテトチップスの存在感、絶妙な塩のバランス。
 特別でもない日に、一人きりで口に運ぶ特別なポテトチップス。カロリー? 胃もたれ?明日があるでしょう、調整はそれから。

 東京女子大学日本文学科卒業、夜中のお菓子研究家